PR-500MIなどDS-lite対応HGWでIPv4 over IPv6接続できない[IPoE][transix][フレッツ・ジョイント]

TIPS

NTT東西のフレッツ(NGN)を利用していて夜間など混雑時にネットが極端に遅い場合、IPv4 over IPv6(以下、IPoE)を利用した網終端装置の迂回が有効です。接続にはMAP-E方式またはDS-lite方式に対応するルーターが必要ですが、対応ルータであっても接続できないケースが存在します。何故でしょうか?

結論としては「対応ルータに対応しない事業者もある」です。備忘録がてら纏めます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

DS-lite方式のサービスを契約するが…

深刻化するフレッツPPPoEの混雑を回避すべくtransix対応のIPoE接続プランを契約しました。これを利用するにはDS-lite方式に対応するルータが必要になりますが、NTTのホームゲートウェイ(以下、HGW)が対応しているのを事前に確認しました。これはもう移行しない理由がありません(※)。

【NTT西日本】「フレッツ 光ネクスト」におけるホームゲートウェイのDS-Lite方式の対応開始について - 通信・ICTサービス・ソリューション
「フレッツ 光ネクスト」におけるホームゲートウェイのDS-Lite方式の対応開始についてをご案内します。【NTT西日本】通信・ICTサービス・ソリューションを通じて、社会・地域の課題解決に貢献します。

ところが開通後はIPv6のサイト(youtubeなど)しか表示されません。どういうことでしょう?

ファームウェアが古い?

まずはファームウェアが最新か確認しますが、DS-lite方式に対応可能とあります。

HGWにログインして確認

ホームゲートウェイ/ひかり電話ルータ (PR-500MI,RS-500MI,RT-500MI)

ホームゲートウェイ/ひかり電話ルータ (PR-500MI,RS-500MI,RT-500MI)|バージョンアップ情報|サポート情報|通信機器トップ|Web116.jp|NTT東日本
NTT東日本の通信機器に関するバージョンアッ&#125...
Ver.07.00.0010
(2020/03/03)
IPv4 over IPv6を利用したインターネット接続におけるDS-Lite方式に対応可能となりました。

プロバイダの説明は?

IPv4 over IPv6接続には、各社一貫して「DS-lite対応機器が必要」という説明です。

IIJmio:DS-Liteについて

DS-LiteによるIPv4接続をご利用いただくには、DS-Liteに対応した通信機器をお客様ご自身でご用意いただく必要があります

IIJmio公式サイトより
Just a moment...

「DS-Lite機能に対応したルーター」をご利用されていない場合、「IPv4通信しか対応していないWEBサイト」を閲覧することはできません。

BB.excite公式サイトより

HGWはDS-lite方式に対応しており、かつすべての人が持っているのに何の問題が起こり得ようか想像も付きません。しかし問題はあり、しかしてトラブルは発生します。

よく読むと次のような記述が…

https://help.iijmio.jp/answer/6126338173cc70001c0179c9

IIJmio
「HGWは、DS-liteに対応していません」ん?どういうこと?(対応しているけど…

Just a moment...

BB.excite
・「フレッツ・ジョイントを利用していないためHGWのみでは通信できません」ん?

急に出てきた、このフレッツ・ジョイント」とは一体なんなのでしょうか

フレッツ・ジョイント

【NTT西日本】フレッツ・ジョイント(事業者さま向け)|サービス提供の低コスト化へ貢献 - 法人・企業向けICTサービス
フレッツ・ジョイントとは「フレッツ 光」等をご利用中のエンドユーザーに向けてソフトウェア配信できるサービスです。事業者さまは専用機器の新設やパソコンの常時起動が不要、また専用機器の開発費用を大きくかけることなく、低コストでサービス提供が可能となります。【NTT西日本】法人向けICTサービス・ソリューション。中小企業・S...

フレッツ・ジョイント(※1)は、NTT西日本が設置するサーバーを複数のサービス事業者さま(以下、事業者さま)で共有し、「フレッツ 光クロス」「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光ライト」(いずれもFTTHアクセスサービス)を通じて、サービス利用者さまの「ホームゲートウェイ」に対して、インターネット上のアプリケーションサービスを利用するためのソフトウェアの配信を行なう環境を事業者さま向けに提供するサービスです。

NTT西日本公式より

つまり、HGWのみで「v6プラス」などのサービスを実現する場合、プロバイダがIPv4 over IPv6のソフトウェアを用意した上で「フレッツ・ジョイント」を利用してその機能をHGWへ配信しなければならないということになります。

要するにDS-lite方式に対応する機器だけでは駄目だということです。対応してても機能が配信されてこないというわけですね。

当該プロバイダではこれらの費用を圧縮することによって月額費用を抑えているということでしょうか。この場合、transix対応ルータをHGWの手前に噛ませる必要があります。

「transixを使用する」

ただしこの場合、HGWがLANの外に出てしまうためPCやスマホから「ひかり電話」にアクセスできなくなります。お客様の中に有識者がおられましたら何卒コメントお願いいたします…

おまけ。HGWの設定画面へは入れる

192.168.x.1を入力するとtransix対応ルータへ行ってしまいますが、以下から迂回できます。

http://ntt.setup/

仕組みとしてはパケットがtransixルータを出てHGWに達したとき、HGWが独自に名前解決して(192.168.x.1の先の)192.168.x.1へリダイレクトしてくれるというものです。

ちなみに

ntt.setupをSIPドメインとして指定してもひかり電話に到達できません。どうして…

おまけ。DS-lite(transix)の設定画面

フレッツ・ジョイントでプロバイダからソフトウェアが配信されていれば、こちらから設定へアクセスできるようです。

http://ntt.setup:8888/t/

配信されない状態でアクセスしてもタイムアウトします。

まとめ

IPv4 over IPv6を実現するには大きく分けてMAP-E方式とDS-lite方式の2種類があり、プロバイダ各社はそれに沿った独自サービスを展開している。中にはフレッツ・ジョイント利用による機能を提供していないサービスもあるので、この場合これに代わる機能を持ったルータを別途用意する必要がある。

MAP-E方式DS-lite方式
サービス名「v6プラス」JPNE
「OCNバーチャルコネクト」NTTコム
「IPv6オプション」ビッグローブ
「transix」MFEED
「v6コネクト」朝日ネット
フレッツ・ジョイント
非対応プロバイダ
IIJmioひかり(transix)
BB.exciteコネクト(transix)
暫定まとめ

どこかでソフトウェアを拾ってきて自前でHGWに落とし込めれば動きもしそうですが、そうは問屋が卸さないでしょうね~

スポンサーリンク
スポンサーリンク
TIPSネット回線
唐津市のパソコン修理、設定サポートなどおまかせ下さい!
ネット回線の見直しや購入PCの選定など、故障以外にも日常のご不便やお困りごともご相談ください。ご利用環境にあった最適なプランをご提案します。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
PCヨーナルをフォローする
PCヨーナル

コメント

スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました