古い車を大事に乗っているとどうしても避けられないのが樹脂系パーツの劣化です。8でよく語られるのがテールレンズの水没ですが、簡単なDIYで安価に補修できたのでご紹介します。
そもそも、なぜ水が侵入するの?
テールレンズ周りの構造がどうなっているかというと、トランク脇の雨水溝がテールライトの上を通って排水される機構になっているせいで、テールライトとボディーの間にあるパッキンが経年劣化することで浸水します。そんなの気にしないよ!という人は少ないと思いますが、テールが浸水するということはトランクにも湿気がいくわけなので荷物や電気系統に被害が出る前に対策しましょう。
さっそく分解
テールライトはトランクルーム側からネジ止めされています。センターのカバー(パンタジャッキのハンドルが付いてるとこ)が内張りを覆うかたちで付いているのでここから剥がします。どちらもクリップで止まっているのでマイナスドライバーでコジコジします。内張りの端が鋭利なので手を切らないように注意しましょう。ライトレンズ自体は10㎜のナットで止まっているのでソケットレンチがあると便利です。
あとはカプラーで止まっている4本の配線を外せば完了です。
水抜き
水が入ることを想定されていないものなので抜ける経路もありません。風でも送って蒸発するのを待ちましょう。…と思いましたがホコリも送り込むわけで今思えば放置が一番だったかもしれません。
パッキン(ガスケット)左
さて問題の劣化したパッキンですが、純正品番「F151-51-163D」で改良版が発売されています(厚みが4㎜から7㎜に)。加えてそもそもの水の流れを接合部から逸らすような?対策パーツ「F151-51-168A」も発売されているようです。
RX−8用 リヤコンビ ランフのガスケット(R)のみ F151-51-158A SE3P マツダ純正部品
RX−8用 リヤコンビ ランフのガスケット(L)のみ F151-51-168A ABA-SE3P マツダ純正部品
\ | ガスケット(R) | ガスケット(L) |
---|---|---|
リヤーコンビ | F151-51-153D | F151-51-163D |
リヤコンビ ランフ | F151-51-158A | F151-51-168A |
旧品番?安い | F151-51-153B |
これを購入してペタッと貼ればテールレンズへの水入りはスパッと解決です!
たかくない?
対策パーツとは言え「10年で浸水する問題」を対策したのであって、逆に言えば対策せずに10年持ったわけです。とりあえず厚めのウレタンがあればなんとかなりそう。
自作しよう!
今回はセリアの『EVA クラフトボード(A3)』を利用しました。厚さは5㎜です。ホームセンターの切り売りコーナーにも似たようなものがあるかもしれません。
厚みが増えるのと、材質が少し固めなので締め付けは少し加減しました。
さいごに
これを施工してもう2年になりますが、ふたたび浸水する様子はありません。浸水すると、車体の発熱のせいかトランク全体が結露したようになりまんべんなく濡れます。パンタジャッキが錆びたりするので早めの対処をおすすめします。
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